サボテンの根っこがないときの対策!順を追って解説!

植物にとっての生命線ともいえる、根っこ。

土の中に隠れて見えないけれど、サボテンが上手く育たない理由の1つに根っこの管理があります。

サボテンを枯らす原因の多くはこの根っこ問題です。対策というと難しそうですが、実際に気を付けることはシンプルです。

今回はサボテンの根っこに多いトラブルの原因と対策をまとめました。

サボテンの根っこがないときの対策

根っこが出ない対策と対処法を順に書いていきます。

  1. 土や根っこの残骸を取り除く
  2. 植え替えをする
  3. 根っこを埋める
  4. 1~2週間後に水をあげる

詳しく解説していきます。

まず鉢から出して根っこがなかった場合は、サボテンのお尻に付着している土や根っこの残骸などを優しく取り除きます。この時、サボテン本体に傷をつけないよう注意して慎重に行いましょう。腐ったり、傷ついたりしていなければそのまま水はけの良い新しい土に植え替えてあげれば完了です。

植える時は、土を少し掘って根っこになる部分(サボテンのお尻)を軽く埋めてあげること。まだ水分を吸収する根っこがないので、1~2週間はお水をあげないようにします。

これだけで大丈夫です!サボテンは本体が元気なら新しく発根させる(根っこを生やす)ことが出来ます。

ただ、根っこが出ないことに気付くのは外見からは分かりづらいです。

なので以下のサインがでたら確認してみて下さい。

  • 成長が止まっている
  • サボテンが痩せてきた
  • 触れるとグラつく

などです。

これらのサインがでたら注意してみてくださいね。そのままにしておくとサボテンが腐ってどうにもならなくなります。

その前に処置をすることが重要です。

サボテンの根出しにはメネデールが効果的!

サボテンの根出しに便利なサプリメントがあります。ずばり、メネデールです。

メネデールは発根の手助けをしてくれるおススメの活力剤です。

傷口を保護し、弱っている植物の回復、発根や発芽を助けてくれる無色無臭の植物活力剤、それがメネデールです。

サボテンの発根を促す場合は、約5倍に薄めたメネデール液にサボテンの根っこを浸して1時間程度放置。半身浴ならぬメネデール浴です。

メネデール浴が終わったら、新しい土に植え替えて終了です。

また定期的に100倍位に薄めたものを水やりで使ったり、霧吹きを使い吹きかけて使用することもできます。

メネデールは「肥料」ではなく「活力剤」なので、肥料成分は含まれていません。その代りに「植物の生長を補助」する成分(二価鉄イオン)が含まれています。

普段の肥料にメネデールを足すことで、肥料の吸収を良くし植物の育成を良くしてくれるのです。

見出し③:サボテンの根っこが切れたときはどうする?

サボテンが元気に育ってくると、植え替えが必要になってきます。

植え替えをしていると、うっかり根っこを切ってしまった!ということがよくあるんです。

そんな時すぐに対処できるよう、根っこを切ってしまった時の対処法を解説していきますね。

根っこには、ヒゲのように細い根っこと、しっかりした太い根っこがあります。

まずは切れた根っこを確認しましょう。

  • 細い根っこが切れた
  • 太い根っこが切れた

細い根っこが切れた場合は気にしなくても大丈夫です。

特に力を入れなくても古い土を落としているとポロポロと取れるので、気にせずそのまま新しい土に植え替えてあげましょう。

ただし、むりやり取り除くのはダメです。

太い根っこが切れた場合は植え替える前に準備が必要になります。

  1. 清潔にした刃のカッターなどを用意する
  2. 切れた切り口の上をスパッと綺麗に切る
  3. 切り口を乾かす
  4. 新しい土に植え替える

カッターの刃は清潔で良く切れるものを選び、スパッと綺麗に切ります。断面が綺麗だと新しい根っこが出やすくなるのです。もしも植物用の殺菌剤を持っていれば切り口に塗ると更に良いでしょう。

次に、風通しの良い半日陰で1~2週間ほど乾燥させます。切り口に膜のようなものが張ってきたら乾燥完了です。新しい土に植え替えて終わりです。

念のため植え替え後の水やりは1~2週間くらいは様子をみてから徐々に再開してください。

サボテンの色が赤黒く変わってしまう原因と対策

サボテンの色が変わるということは、SOSを出している状態です。このサインを見逃さず、すぐに対処すれば、また元気な姿を取り戻してあげることができます。

次のような状態の時は

  • サボテンの根元が赤黒く変色している
  • 触るとブヨブヨしている
  • 土や根っこから変な匂いがする

根腐れが原因の可能性が高いです。

根腐れ(ねぐされ)とは、文字通り根っこが腐る症状のことです。放っておくとどんどん進行して枯れてしまいます。

根腐れは初期の段階であれば、腐った部分を取り除けば元気を取り戻すことができます。

では、根腐れの部分を取り除く方法を解説していきましょう。

  1. 清潔にした刃のカッターなどを用意する
  2. 腐っているところを取り除く
  3. 切り口を乾かす
  4. 新しい土に植え替える

腐っている部分を取り除く時、カッターの刃は清潔で良く切れるものを選びましょう。もし植物用の殺菌剤を持っていれば、切り口に塗ってから乾燥させます。

1~2週間ほど切り口を乾燥させて、かさぶたのような膜が張ってきたら新しい土に植え替えて完了です。

古い土の中に細菌が残っている可能性があるので植え替えは必ず新しい土を使いましょう。

サボテンが根腐れを起こす原因と対策

サボテンの根腐れ対策をしっかりすれば、サボテンの根っこにとって成長しやすい環境が土の中に出来上がります。

土の中の状態が悪いと根腐れを起こします、まずは悪い環境を改善していきましょう。

  1. 土を見直す
  2. 植木鉢を見直す
  3. 水やりの回数、量を見直す

順番に解説していきます。

土は水はけの良いものに変えましょう。

最近はホームセンターやネット通販などでサボテン(多肉植物)用の土が販売されています。サボテン用に肥料や土が配合されているのでお手軽でおススメです。

植木鉢は「通気性・排水性」の良いものを選びましょう。

素焼き素材の植木鉢は通気性が良いのでおススメです。さらに底に穴の空いた植木鉢は余分な水分を穴から出すことができるので排水性もぐっとアップします。

水やりは土が完全に乾いてから「たっぷりと」と。植木鉢の底の穴から水が流れ出るくらい与えましょう。

水を与えすぎると土がずっと湿った状態になり、根っこが呼吸できずに弱ってしまいます。

その状態が長く続くと、土の中の細菌が増え、弱った根っこをさらに弱らせて、根腐れを起こすのです。

適切な水やりで土の中の細菌を押し流し、新鮮な水と空気が補給されることで根腐れ対策になり、それが根っこにとって良い環境になるのです。

初心者にもおすすめの育てやすいサボテンの種類

初心者にも育てやすいサボテンを見ていきましょう。

金鯱

金鯱(キンシャチ):タマサボテン属

アレオーレのブログ

その堂々とした姿からサボテンの王様と呼ばれている金鯱。寿命は30年と長く、大きい物は高さ1m以上に成長します。鋭く立派なトゲが凛々しいサボテンです。20年以上経つと小さな黄色い花を咲かせます。

海王丸

海王丸(カイオウマル):ギムノカリキウム属

GOOFAM

濃い緑の肌にずんぐり、ぷっくりとしたお饅頭のようなシルエットのサボテン。クルンとカールしたトゲはボディに張り付くように生えます。そんな姿とは対照的に上品で可憐な大ぶりの花を咲かせてくれる愛好家の多いサボテンです。

墨烏帽子

墨烏帽子(スミエボシ):オプンチア属

フラワーコーポレーション

バンザイやウサギの耳に見えるシルエットが可愛い人気のサボテンです。ボディは平たい楕円形で、上へ上へと延びるのでフラワーギフトとしても近年人気があります。派手なトゲはありませんが、小さく短いトゲがあるので注意してくださいね。

黄金司

黄金司(コガネツカサ):マミラリア属

copiapoa

金手毬(キンテマリ)と呼ばれることもある、赤茶色のトゲに覆われた細長いサボテンです。100均などでも手に入り、サボテンの中では成長スピードが速く、小さくてもどんどん子株を増やしていつのまにか大家族になっている育てやすいサボテンです。

セレウス・ペルヴィアヌス

セレウス・ペルヴィアヌス:セレウス属

ブルーミングスケープ

「電磁波を吸収する」とブームになったサボテンです。実際に電磁波を吸収する科学的根拠は不明ですが、細長くゴツゴツしたボディから四方に成長していく柱サボテンの仲間です。鋭いトゲはないので、栽培しやすく、今でもデスク周りのインテリアとして人気です。


サボテンの根っこが出ない時の対策は以下でした。

  1. 土や根っこの残骸を取り除く
  2. 植え替えをする
  3. 根っこを埋める
  4. 1~2週間後に水をあげる

植物にとって生命線ともいえる根っこ。

大切に育てているサボテンの根っこがない!なんてショッキングで不安になると思います。

ですが、植木鉢や土、水のやり方を少し変えるだけで対策ができます。

万が一、根っこがなくなったり、根腐れなどのトラブルが起こっても早期発見と対処で元気な姿に戻してあげることができるんです。

みう
みう

サボテンの成長スピードはゆっくりですが、そのぶん時間と愛情をたっぷりかけて素敵なサボテンライフをお過ごしくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました